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農薬庫(農薬の紹介)


除草

1.ロロックス水和剤

リニュロン水和剤 

毒性 普通物

魚毒性 A類相当

主成分 リニュロン50%

 非ホルモン型移行性の土壌処理剤。主に根から吸収され、茎葉に移行して光合成過程などを破壊して細胞攪乱を生じ枯死させると言われています。一部は茎葉からも吸収されるそうです。雑草の発芽前から発芽直後の処理で効果の高い薬剤です。少し甘い香り(?)のするのが特徴です。

 斎藤家では、春の萌芽前のアスパラ畑、大豆播種直後に散布しました。


2.センコル水和剤

メトリブジン水和剤

毒性 普通物

魚毒性 A類相当

主成分 メトリブジン50%

 非ホルモン型の吸収移行性のある土壌兼茎葉処理剤です。土壌処理の場合は、土壌の表層に処理層を作り、雑草の発芽後に根部から吸収され上部に移行、雑草の発芽直後に茎葉処理すると茎葉部から吸収され、光合成過程などを破壊して細胞攪乱を生じ枯死させると言われています。土壌中の効力の持続性は40〜50日に及びとても長いです。

 斎藤家では、春の萌芽前のアスパラ畑、に散布しました。


3.ラウンドアップ

グリホサートイソプロピルアミン塩液剤 

毒性 普通物

魚毒性 A類相当

主成分 グリホサートイソプロピルアミン塩41%

 非ホルモン型移行性の非選択性茎葉処理剤です。つまり、どんな草でも、茎や葉に散布するだけで枯らしてしまうと言う除草剤です。生育中の雑草に茎葉処理すると、速やかに吸収され、植物体内全体に移行し、EPSP合成酵素の働きを阻害することにより、芳香族アミノ酸の生合成を阻害して植物の生長を停止させ、徐々にクロロシスを起こし枯死させるそうです。最近話題になっている遺伝子組み替え大豆は、この除草剤に対しての耐性を持つように改良されたものです。

 斎藤家では、特に雑草のひどい箇所に部分的に使用しています。


4.バスタ液剤

グルホシネート液剤 

毒性 普通物

魚毒性 A類相当

主成分 グルホシネート18.5%

 非ホルモン型移行性の非選択性茎葉処理剤です。茎葉処理により、植物体内に吸収移行し、アンモニアとグルタミン酸からグルタミンの合成を司るグルタミン合成酵素の作用を拮抗的に阻害する結果、過剰のアンモニアが植物体内に蓄積し、細胞損傷、光合成阻害のほか、植物の新陳代謝を阻害して枯殺します。土壌中では速やかに分解され、処理翌日の植え付けでも作物への影響は少ないそうです。

 斎藤家では、特に雑草のひどい箇所に使用しています。


5.フリグロックスL

ジクワット・パラコート液剤 

毒性 毒物

魚毒性 A類相当

主成分 ジクワットジブロミド7% パラコートジクロリド5%

 従来使用されていたパラコート剤は高濃度品であり、中毒事故への対処療法がなかったため、低濃度とし、そのかわりジクワット剤と混合したものです。非ホルモン型接触性の茎葉処理剤で、植物体の光合成の電子伝達系において、光により励起された電子によって還元された本剤が、空気中の酸素によって酸化される過程でできた過酸化物によって細胞が急激に破壊され枯死するので、殺草には光が必要です。また、移行性が少ないので、茎葉全体に散布することが必要です。土壌中では速やかに分解され、処理翌日の植え付けでも作物への影響は少ないそうです。

 斎藤家では、崩れてはいけないような箇所の除草(根を枯らさないよう)に使います。


6.エリジャン乳剤

プレチラクロール乳剤 

毒性 普通物

魚毒性 B類相当

主成分 プレチラクロール12%

 非ホルモン型吸収移行性の水田土壌処理剤です。水田移植前に使用します。水田に水を3〜5cmに保った状態で、原液をボトルのまま振って散布していきます。そのため、ボトルが握りやすいような形になっています。雑草の根部および幼芽部より吸収され、体内を移行して成長点などの蛋白生合成系を阻害して、発芽阻止および幼少雑草の故殺作用をしめします。
 砂質土壌や、漏水田、極端な浅植え、異常高温条件などで、水稲苗に根部吸収されやすい条件下では一時的生育抑制のある場合があるので使用しないようにします。

 斎藤家では、一部の水田に代かき後に散布しました。


7.クサメッツフロアブル

テニルクロール・ベンスルフロンメチル水和剤 

毒性 普通物

魚毒性 B類相当

主成分 テニルクロール5% ベンスルフロンメチル1.4%

 非ホルモン型吸収移行性の水田土壌処理剤です。イネ科雑草に有効なテニルクロールと非イネ科雑草に有効なベンスルフロンメチルを含む除草剤です。水田に水を3〜5cmに保った状態で、原液をボトルのまま振って散布していきます。

 斎藤家では、一部の水田に移植後に散布しました。


8.ジョイスターフロアブル

カフェンストロール・シハロホップブチル・ダイムロン・ベンスルフロンメチル水和剤 

毒性 普通物

魚毒性 B類相当

主成分 カフェンストロール4.2% シハロホップブチル3%
     ダイムロン8% ベンスルフロンメチル1.4%

 非ホルモン型吸収移行性の水田土壌処理剤です。カフェンストロール、シハロホップブチル、カヤツリグサ科の雑草に特異的に作用するダイムロン、非イネ科雑草に有効なベンスルフロンメチルの4種類の成分を含む除草剤です。水田に水を3〜5cmに保った状態で、原液をボトルのまま振って散布していきます。

 斎藤家では、一部の水田に移植後に散布しました。


9.リボルバー1キロ粒剤

シハロホップブチル・ピラソスルフロンエチル・メフェナセット粒剤 

毒性 普通物

魚毒性 B類相当

主成分 シハロホップブチル1.5% ピラソスルフロンエチル0.3%
     メフェナセット7.5%

 

 斎藤家では、一部の水田に移植後に散布しました。


10.ウルフエース1キロ粒剤75

ベンスルフロンメチル・ベンチオカーブ・メフェナセット粒剤 

毒性 普通物

魚毒性 B類相当

主成分 ベンスルフロンメチル0.75% ベンチオカーブ15%
     メフェナセット4.5%

 非イネ科雑草に有効なベンスルフロンメチル、稲科の幼少雑草に有効なベンチオカーブ、ノビエ3葉期まで有効なメフェナセットの三成分を含む除草剤です。10a当たり1kgずつ散布します。

 斎藤家では、一部の水田に移植後に散布しました。


11.クリンチャー1キロ粒剤

シハロホップブチル粒剤 

毒性 普通物

魚毒性 B類相当

主成分 シハロホップブチル1.8%

 

 斎藤家では、一部の水田に移植後に散布しました。


12.バサグラン粒剤

ベンタゾン粒剤 

毒性 普通物

魚毒性 A類相当

主成分 ベンタゾンナトリウム塩11%

 非ホルモン型移行性の茎葉兼土壌処理剤です。生育期の雑草の枯殺作用が強く、根、茎から速やかに吸収され、光合成過程を阻害します。水稲やトウモロコシなどは、この薬剤に対して抵抗性があり、吸収後速やかに代謝されます。水に溶けやすいので、水田では落水後に散布します。

 

 斎藤家では、一部の水田に散布しました。


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